Thursday, July 7, 2016

さかなくんとアヒムサ

ヨガに取り組む人にとっての経典ヨガスートラには、心構えと取組みの段階が綴られています。


日本語訳では伊藤久子さんの訳としてインテグラルヨーガというタイトルで販売されています。

上の本は私個人のもので、購入したばかりの頃夫は「お前はどこに行ってしまうんだろう・・・」笑と心配というよりいぶかし気でした。笑宗教コーナーに分類されてしまいますが、宗教書ではありません。
スートラとは糸を意味します。数珠をつなぐ糸はやがて私たちの首元を飾ります。

いつ成立されたかも分からないヨガスートラは4章196編の詩によって古代インドを背景に私たちの生きる知恵を示しています。口頭伝承などのために、現在も解読の研究がすすめられているものです。

ヨガスートラに書かれているヨガはアシュタンガヨガとも呼ばれています。
8つの段階を説いているためです。サンスクリットでアシュは8、タンガは杖や支柱を意味します。

アシュタンガを実践することで心の歪みは知恵の光に引き出されて消えてゆくだろうとパタンジャリは言い、

アシュタンガとは
  1. Yama/ヤマ・・・・・・・・・・・・・自制すること
  2. Niyama/ニヤマ・・・・・・・・・・順守すること
  3. Asana/アサナ・・・・・・・・・・・座法(座ること、身体を鍛えることとも考えられます)
  4. Pranayama/プラナヤマ・・・・調息
  5. Pratyahara/プラチャハラ・・・制感(感覚の対象となる外部から自ら遠ざかること)
  6. Dharana/ダラナ・・・・・・・・・・凝念(集中すること、対象が1か所に向けられること)
  7. Dhyana/ディヤナ・・・・・・・・・情慮(凝念が持続して拡大していくこと)
  8. Samadhi/サマディ・・・・・・・・集中する意識が無くなった状態。向けられた対象のみが存在している。

という段階を言います。なんだか難しい。。

さらに2章の31編では


アヒムサ サティアアステヤ ブラフマチャリア アパリグラハ ヤマ
Yama consists of nonviolence, truthfulness, non-stealing continence and non-greed.


ヤマには非暴力、正直、不盗、禁欲、不貧の5つがある。

と言っています。

ガンディは非暴力と正直を後世実践し続けた人だと言われています。

あまりに難しく、これこそが「精神力」サティヤグラハ(Power of Soul)という詞でも説明されています。


アヒムサ/非暴力について

2章35編では

"In the presence of one firmly established in nonviolence, all hostilities cease"

「非暴力の精神を前にすれば、どんな敵対も止んでしまう。」

と言っています。


非暴力とはいかなる場合にもいかなる生き物に対していかなる方法でも害を与えないこととされるため、しばしば「不殺生」と訳されます。

私個人的に、産まれながらの食生活を変えることは必要を感じないし、偏れば維持できないことも知っているので、戴けるものをありがたく戴いてエネルギーに変えようと思っています。

これはまた掘り下げて知っていくことですが、身土不二という考え方に添いたいものです。

私の通ったヨガトレーニングでは習ったその日からヤマとニヤマの(ニヤマにも5項目守りたい心構えがあります。)中から一つづつ選んで実践しなさいという課題を戴きました。

私はアヒムサを選び、今も心に留めて暮らしています。

思えばNONアヒムサなことをどれだけ起こしてきたか・・・・笑

思考として頭の中でも相手へ敵意を持たないように訓練するわけです。

友人に話したら、

「無理ーーーーーーーっ。」と。

私も無理だなぁと思っていますが、

少なくとも敵意を持ってしまったら、何かを小さくでも改めたり考えたりするきっかけだと思っています。

人を羨ましく思う心は自分を高めるきっかけでもあるけど、心を大きく揺れ動かします。

これもアヒムサの障害になるけれど、ただ辛抱するより自分の行動を変えることで対象はそこへは向かなくなる。

そのほうが自分がハッピーを感じられると思います。

誰かしら何かしらへの嫌悪感は、少し辛抱強さを育てれば自分を見直す素晴らしいきっかけ!

ふとしたことで、Youtube上でさかなくんに釣られてしまいました笑


私、この方はアヒムサが強力に備わっている方なんじゃないかと思います。

没頭力ということでも素晴らしいヨガの状態。

一度お逢いしたいなぁ。

追記:同じようなことを新しく得たものを重ねてヨガスートラなどを理解していこうと思います。