Wednesday, April 19, 2017

ヨガを習いに行きました

キリスト教で最も重要だとされるキリスト復活祭、その週間をメキシコではセマナサンタと呼んでいて、会社もどこもこちらでは珍しい大型連休に入ります。太陽と月の動きにも関連しているため、毎年時期が異なるようです。昨年は3月末、今年は4月2週目。夫もお休みなので、日本に一時帰国と思ったのですが、ニューヨークへ行くことにしました。私はヨガを習いたく、彼よりも先に10日早く飛ばせてもらいました。

10日間では主に2つのスタジオ、他は特に会いたい先生のところへ。1クラスはほぼ全て90分で、20コマを受けました。1日3コマで30クラスを受けたかったのが本音・・。気持ちはそうだけど、実際は4日目で疲れと寒さでダウンしました。残りの日々はどうなるんだろうと心配になったけど、ルームメイトのお世話のおかげと、欲張らないでいることにして元気に過ごせました。

"Do less" やり過ぎないことも今回学びました。ある先生には「大好きな寿司を食べ過ぎてお腹壊したり、美味しく感じなくなるのと同じねー」と言われました。本当にそう思います。1年間外で習うことが出来なくて、(自宅で出来ること、先生の元で学べることは全く違いますね)「気持ちのまま」に臨んでいたところ、身体が覚えることも知識で覚えることもあるだけの時間を使っていると残るものは思いのほか少し。美味しく食べて、幸せになれるのは大食漢でない限りは一瞬のように思います。たしかに夫と久しぶりだからと美味しい日本食屋さんに入って、お腹は満たされていたけどせっかくだからって1品多めに頼んだけど、実はそんなに美味しくなかったし、お金はぶっ飛んでしまった虚しい感じ笑。

ある量を超えると、その場所に居たということだけが満足になってしまって学習としてはほとんど何も残らない状態になることを恥ずかしいけどよく知りました。

自分の身体に残ってそれが何だったのか認知して練習として再現できるようにするには沢山の集中力が必要だったのも疲れた原因のように思います。

ある1人の先生には、プライベートでもみてもらいました。ここでも"Do less in a certain point , and do more in a certain point" と言われましたね。細かい身体の動きだったんだけど、とても面白く入りました。

ところで、10日の中でインストラクションと実際の身体の変化がシンクロするように気持ちよく感じた瞬間の一つをここにメモしておこうと思います。

私は絵を描けないのでイメージをインターネットからお借りすると、


  • 壁に向かって真っすぐ立ち、片足は足指を壁に後ろ足となる片足は後ろに1mほど引いてつま先は外向きにしておく。
  • 肩の高さで手の指を壁に付いて、息を整える。
  • 背中が極端に前のめりに凹まないように気を付けて、少しづつ手を上方に歩かせる。
  • 足裏は床から離れることなく踏んでおく。
  • 左のヒップを後ろに引くように
  • 肋骨の裾が上に上がるように
  • 「背骨は右と左に互いに少しづつ上っていくように伸びていく」
とても気持ちがいいです♪

最後の背骨は右を左に互いに上っていく・・・というのが好きで、背骨を頭長にむかって真っすぐ!というものより、背骨自身が本当によいしょよいしょと揺れながら上へのぼっていくような感覚があって面白いですし、胴体全体の拡がりもよく感じられました。

メモメモ。

Saturday, March 18, 2017

優しい


先日、ひさしぶりの虹を見ました。

その日は曇りがちでひんやりした空気。お昼を過ぎるころに少し雨が降ったのか、外へ出てみたら、通りの向こうに虹が掛かっていました。グレイだった空はまぶしい白と青に変わって、その手前をサッとわたるように虹がかかっていました。



ほぼ同じ時期に数軒先に暮らし始めた友達家族が本帰国となって、彼女の「もってけドロボー不用品市!」に寄っての帰り道でした。

彼女は私がここへ来て数日後にのちに愛犬のトレーニング場所になる公園で出会った初めての日本人。同じ歳でもあり、とても近くに感じる存在でした。私自身が18歳で実家を離れてから、誰かと出逢っては遠くなり、特に数年前からは職場をしばしば変えることなんかでも、誰かと逢っては離れてを多く繰り返しているように思います。寂しいのだけど、幸せなのは、年々「また逢いたい!」と感じられる人と過ごせていること。以前は自分がさらに未熟だったんだろうなぁ・・・今はいろんな方とお別れをするときに「また逢いたい!」と思えている。

ふと、誰かも私と「また逢いたい!」と思ってもらえるんだろか・・・・。

そう浮かぶ時には、「私はその人に優しくできただろうか。」と振り返るようにしています。

"May all beings have happiness and the causes of happiness
May all beings be free from suffering and the causes of suffering
May all beings never be parted from freedom’s true joy
May all beings dwell in equanimity free from attachment and aversion.”

という仏教からの言葉を英語でクラスの終わりに伝えてくれる先生が居ます。

ヨガでよく耳にするマントラでは、

loka samasta sukhino bhavantu

May all beings everywhere be happy and free, and may the thoughts, words, and actions of my own life contribute in some way to that happiness and to that freedom for all”.

で近いことに触れています。

「この世にあるすべてのものが、苦しみ痛みから逃れて幸せでありますように。私の考えや言葉や行為がそのために役に立ちますように。」

壮大な話のようだけど、


ごくごくいつもの日常で誰かを想って優しくなることを忘れないようにしていると、何かが変わる。自分がチクっと痛みを感じる時はなお。

また、私が慕う武術家鍼灸師のくま氏は、

「優しくありたいと思ったら、いっつも優しさってなんやろなって考えんねん」

って言っていました。実際に彼は優しい。

私はできているかな。って観察すれば、私の目線からでしか分からないけど、

うーんとつまづくこと多し!





loka samasta sukhino bhavantu

は、私たちはそれぞれが切り離された個々の存在ではなくて、
つながりを持ち合い生きていることも示しているといいます。

Friday, March 10, 2017

春が来た

メキシコにも春がやってきました。

年中温かいと思いきや、11月以降は朝晩はヒーターが欠かせないように冷えて、もちろん眠る時も毛布で温まっていました。数週間前に、久しぶりの雨が降り、その後からぐんぐんと空気が春らしくまろやかになったように感じます。


朝晩冷えていた時期は雨はほとんど降らず、どこまでも青いと思っていた木々も乾いて茶色くなって秋がありました。どこでも暑さから逃れるように創られた家なので、冷えを通り越して寒い!お店も寒い!ある夜外食をしに入ったレストランは半屋外で、さすがのメキシコ人たちも温かい席にしか居りません。

年中途絶えないと思っていたマンゴーも姿を消していました。知った時には旬があるんだと嬉しくなりました♪そしてようやく軒先に並んでいます。「マンゴーが現れて幸せ、待っていたわ」とお店の人に言うと、「みんなそうさ♪」と店主のペペは言いました。ちなみにお値段は1kgで(1kgで小型4つくらい)90円から200円。

緑がみずみずしく、花が咲いて、甘いジューシーな果物が並び始めたメキシコです。

そしてこちらに居る日本人のご家族がそれぞれ本帰国されたり、アメリカへ移られたりしているいわゆる別れの春も感じているところです。

ヨガの会場も自宅から居住区内(居住区というのは守衛付の門と塀に囲まれた私たちの住む町。)の施設に移しました。

ヨガで何をしたいかって、やっぱり自分もみんなも健康であって欲しい。病気を治すとかそういうことではなく、「養生」という考え。昨日は夫と一緒に健康診断を受けました。近隣で有名な清潔感のある総合病院。夫の会社に提出する内容は一般的な日本の検診の内容。体重計が天秤式だったり、血液検査用の注射針が太い以外は一切日本と同じでした。そして、婦人科検診では子宮と卵巣のサイズも知ることが出来ました。


一度食あたりにかかった以外は本当におかげさまで健やかで居ます。夫は先日風邪でしんどくなっていたけど、(メキシコ風邪はなかなか手強いみたい!!)出来るだけ美味しく栄養も摂って、サポートしたいなとも思っています。夫は運動もちゃんと始めたし☆



Saturday, February 4, 2017

トランプ

先日、夫の会社と自宅へ日本テレビ「真相報道バンキシャ!」さんのTV取材が入りました。トランプ大統領就任直後のメキシコ在住の日本人の様子を報告ということでした。

突然のことでしたが、そのままの様子でということで打ち合わせも無く、家や近隣の様子を撮っていかれました。


もともとここは日本と違って貧富の差が相当大きく、金品強奪のための傷害殺人事件が起こる場所です。最近ではガソリンの値段が上がって市内のショッピングセンターなどで暴動が起こり、身近なものでは語学学校の授業料や野菜の値段も上がっています。

その背景には何があるのか、ここに住むからには知っておかなければいけないなと思いますし、同時に日本の安全さは格別だと気づいて、そこにもなぜ安全なのか知っておくこともと思います。

数日前からトランプ大統領のツィッターをフォロー始めました。

ヨガ目線で言うと、第一にアヒムサーの精神がありますから、「中傷や批判は許されない」こと。彼の発言がこの「批判中傷」のオンパレードだということを知った後に私は胸がとても痛みます。そしてここからは同じことをしちゃいけないと沸き上がるものを抑えることがちょっと大変;^^

相手を傷つけないし自分も傷つけずに別の行動を探すことがヨガの目線です。

日本、メキシコ、アメリカと

私たちは連動しあって生きていることも痛く感じるこの頃です。




Wednesday, January 11, 2017

備忘

腰痛持ちの身体を調べていたら、この先生のスピーチに出会いました。

4分40秒くらいから、椅子の座り方を紹介しています。

肋骨の下が浮き出ないように手で支えるのがポイントでこの動作で腰椎が伸びるのが分かります。

ほとんどの家具が身体の構造に適当ではないので、

自分で調整せずに長時間座り続けると身体の機能を損なってしまうのですね。



Primal Posture (原始的な姿勢)で痛み無く、本来備わった身体の機能を取り戻しましょうと括っています。

Friday, January 6, 2017

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます♪

健やかで活き活きとした1年を過ごせますように!!

昨年3月末にメキシコへ引っ越してきて、

4,5,6,7,8,9,10,11,12月を過ぎて2017年の1月を迎えています。

月並みですが2016年は「とても速く過ぎていきました」

10月初めにはこちらの居住区で日本の地域のお祭りを再現しようと

"Matsuri"を開きましたのでそれまでは準備や緊張などでピンと張った中

過ぎてゆき、それ以降はメキシコのお祝いや宗教行事が続く中で世間の

流れに乗っかるように過ぎてゆきました。



昨年のMatsuri の1シーン。

屋台ブースでお好み焼、カレーライス、焼きトウモロコシ、おにぎり、鶏のからあげを。

学びのブースでは習字、浴衣着付け体験、折り紙を。

遊びのブースではお箸の使い方やスイカ割りをゲームで行いました。

また、日本食材店から食材を提供いただいて、ミニショップを開き、傍では

おしゃれな日本手拭や手作りの折り紙ピアスなどを販売しました。

メキシコ人の友人と「やってみようか♪」と春頃話しをし始めて、

中心で協力いただける日本の友人と出逢い、居住区の管理事務所と

何度も打ち合わせを行い、この町では初めての

「日本文化紹介イベント"Matsuri"」を開けたことは今こうやって写真などで

振り返っていて改めて身体中がぞわぞわするように何か感慨深く興奮を感じる

ものがあります。「開けること」が目標でしたが、開いてみたら

食品は1時間ほどで全てなくなり、物販もほぼ完売し、

体験ものの会場で暗くなっても人だかりが途絶えませんでした。

折り紙のピアスなどは私も着けていましたが、

「もう売り切れたの???だったらそれを買うわ」

と耳から外したものを買っていかれる始末でした;^^

こちらに住むメキシコの方々の純粋な興味好奇心と

どんなにお祭り行事が好きなのかを思い知らされた時間でもありました。

お手伝いいただいた方々には、以降感謝が湧き出し止むことはありません。

今年も開きます♪

Matsuriと言えば、30数年前に着けていた豆絞りも今手元にあります。



30数年後にメキシコで半被を着てもらう。彼女は居住区管理事務所の代表です。


豆絞りを眺めていたり、持ってきた母の着物を眺めていたりすると

中島みゆきさんの「糸」が流れてきて歌詞を振り返りました。

”縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に出逢えることを
人は仕合わせを呼びます”









毎日速いなと思う訳の一つには、

家事が多かったり不便なことがあるから日本では手短かに済ませたことが

一つ一つ時間をかけていていることもあるなと思います。


家のあらゆる隙間からは砂埃が入り込んで、何もしなければ足の裏は真っ黒になります。

その掃除が家の広さと相まって大変;^^お手伝いさんは1日5時間の労働で1000円ほどで

お願い出来るけど金額のことではなく贅沢なことで私はお願いしません。

野菜の調理は消毒液につけてからだし、

水道のお水は調理には使えないから必要な水は別のポンプから引き出さなければいけないし。

たまにお願いしている芝生手入れのおじさんは時間通りには来ないし。

お子さんが居るおうちはまた大変なことが山ほどあるようで。

日本の小さな家でほとんどのことを短時間で済まされる家事とは違うように思います。

食材や環境が違うし、最近は出来るだけレシピを見ながら調理もします。

丁寧に創るご飯は、自分が言うのもなんだけど「美味しい」ははは。


ヨガは今年は外に習いに行かないと!!! 



年末に数日カンクンへ滞在出来ました。

カリブ海の波の強さに驚いて、浸かっている間はまさに自然の力を

身体中で感じられました。

連れて来てくれた旦那さんにも、ありがとう。

今年も良い年でありますように。