Saturday, March 18, 2017

優しい


先日、ひさしぶりの虹を見ました。

その日は曇りがちでひんやりした空気。お昼を過ぎるころに少し雨が降ったのか、外へ出てみたら、通りの向こうに虹が掛かっていました。グレイだった空はまぶしい白と青に変わって、その手前をサッとわたるように虹がかかっていました。



ほぼ同じ時期に数軒先に暮らし始めた友達家族が本帰国となって、彼女の「もってけドロボー不用品市!」に寄っての帰り道でした。

彼女は私がここへ来て数日後にのちに愛犬のトレーニング場所になる公園で出会った初めての日本人。同じ歳でもあり、とても近くに感じる存在でした。私自身が18歳で実家を離れてから、誰かと出逢っては遠くなり、特に数年前からは職場をしばしば変えることなんかでも、誰かと逢っては離れてを多く繰り返しているように思います。寂しいのだけど、幸せなのは、年々「また逢いたい!」と感じられる人と過ごせていること。以前は自分がさらに未熟だったんだろうなぁ・・・今はいろんな方とお別れをするときに「また逢いたい!」と思えている。

ふと、誰かも私と「また逢いたい!」と思ってもらえるんだろか・・・・。

そう浮かぶ時には、「私はその人に優しくできただろうか。」と振り返るようにしています。

"May all beings have happiness and the causes of happiness
May all beings be free from suffering and the causes of suffering
May all beings never be parted from freedom’s true joy
May all beings dwell in equanimity free from attachment and aversion.”

という仏教からの言葉を英語でクラスの終わりに伝えてくれる先生が居ます。

ヨガでよく耳にするマントラでは、

loka samasta sukhino bhavantu

May all beings everywhere be happy and free, and may the thoughts, words, and actions of my own life contribute in some way to that happiness and to that freedom for all”.

で近いことに触れています。

「この世にあるすべてのものが、苦しみ痛みから逃れて幸せでありますように。私の考えや言葉や行為がそのために役に立ちますように。」

壮大な話のようだけど、


ごくごくいつもの日常で誰かを想って優しくなることを忘れないようにしていると、何かが変わる。自分がチクっと痛みを感じる時はなお。

また、私が慕う武術家鍼灸師のくま氏は、

「優しくありたいと思ったら、いっつも優しさってなんやろなって考えんねん」

って言っていました。実際に彼は優しい。

私はできているかな。って観察すれば、私の目線からでしか分からないけど、

うーんとつまづくこと多し!





loka samasta sukhino bhavantu

は、私たちはそれぞれが切り離された個々の存在ではなくて、
つながりを持ち合い生きていることも示しているといいます。