Thursday, December 31, 2015

ことばと


大晦日っぽくないなぁって家族の誰かがポツリ。なんとなく「そうねー」と私。あとから「何がどうやったら大晦日っぽいんやろう」と思うのです。その「大晦日っぽさって何さ」と。ここ最近は誰かが「○○っぽい」と言って誰かも「うん、○○っぽい」言ってる人のイメージは話してみると違うともあるし、おんなじなわけないのに、なんとなく「っぽい♪」で共感しあえる私たち。言葉が伝えられることは、不確かだけれど何かしらのイメージを喚起させる。先日かおりさん主催の詩の朗読会へ行ってきました。参加者のおひとりが金子みすずさんの詩を紹介しています。
「あるとき」おうちのみえる角へ来て、おもい出したの、あのことを。私はもっと、ながいこと、すねていなけりゃいけないの。だって、かあさんはいったのよ、「晩までそうしておいで」って。だのに、みんなが呼びにきて、わすれて飛んで出ちゃったの。なんだかきまりが悪いけど、でもいいわ、ほんとはきげんのいいほうが、きっと、母さんは好きだから。


瞬間をとらえているって、こういうことなんでしょうね。沸き起こる心の揺れ動きや自分のとっさの行動、そっと相手を想うことを言葉に変えていく。一コマだけの画なのか四コマ漫画なのか何ページも続くお話なのか、きっと人それぞれに頭の中のイメージを起こしてゆく。そして読んで詩について話あい、誰かが何かを言うたびにイメージのスライドは増えていく。来年は文学作品をもっと読んでみようと思います。想像力とことばの開拓。ヨガクラスでそのまま引用することも、自分の経験を自分のことばで表現するにも必要を感じます。3月末からメキシコへ暮らしを移すことになりました。変化の中で夫と一緒に自分の時間を豊かにすすめていきたいと思います。