Friday, January 22, 2016

陽炎

Yoga doesn't remove us from the reality or responsibilities of everyday life but rather places our feet firmly or resolutely in the ground of practical experience. We don't transcend our lives;we return to the life we left behind in the hope of something better. 

Donna Farhi 

世界中で人気のドナ ファーリというヨガの先生の言葉です。

ヨガは私たちを私たちの日々の生活から切り離したり遠ざけたりするのもではなくて、
むしろ「経験」という実際の大地へと心からたしかにと足を踏みしめてゆくものだと思う。私たちは自分たちの生活を飛び越えはしない。もっと素晴らしい希望の中に私たちが置いてきた生活に戻ってゆくのです。

こういうのも前後の文脈や、関係する話を知られればよいけど、

現実から目を背けないで地に足をつけることがヨガで、

そうするともっと幸せが見えてくるよと私は理解しています。

今一瞬の呼吸や身体の動きをじーっととらえていくことはほんとうに面白く、

普段の生活の集中力も高まっていきます。


お風呂を追い炊きして湯船の中を見ていたら、ぼんぼんとうごめく影があって、

それはまぁよく見る陽炎のようなものなんですが、

この空気や水の温度差で出来た光の屈折から目にはぼんやりと実態がゆがんだように見えるもの。

陽炎。陽炎は摩利支天といって神様にも見立てられて、

昔の武士たちは摩利支天を懐にいれていたこともあったとか。

なんだあれは!!!???って普段見ているものが変わった姿に見えたとき、

東洋の人たちは「あれは神の仕業だ」と恐れを持って

その正体がなんなのか調べてみたりはしなかったかな。

西洋の人「なんだあれは!!!???」って感じたら神だとたとえるよりも

突っ込んで正体を暴くことを楽しんでいたかもしれない。

ちょっとそういう温度差を感じます。